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index < 造園例 <02/12/17 兵庫県篠山市郊外

使いやすくて、手入れが簡単な庭


テーマは、「使いやすくて、手入れが簡単な庭」。
毎回、同じテーマですが、
こうした基本的な問いかけが、
もっとも難しいテーマのようです。
 施工前。
↑ 手入れはよく行われています。


 施工後↓
建物右手(西側公道)から見たところ。



反対側、建物左から見たところ。
ガーデン工事の要点は、
そこに住む人が、それをどう使うか?という点にあると思います。

なるだけ少ない時間内で、庭の手入れが完結するように工夫し、
束の間の自由な時間を、うちとけた空間で楽しめるようにデザインしてみました。


室内(リビング)から見たところ。 




 詳細。


公道(南東側)から見上げたところ。
地盤が高いので、レンガとかコンクリートで目隠しを造ると、
外の公道から見上げた場合、息苦しく圧迫しそうな感じになってしまいます。
ラチスと植栽で柔らかい感じにしました。
玄関ポーチから、庭に至る小路(建物西側)。
スッキリと直線でまとめました。↓






小路(建物西側)から、主庭をながめる。↓


手前のレンガのテラスが、
流れるような曲線を描き、庭全体に遠近感を出しています。
同時に、視線は自然に、対角線上の「ラチス」のほうへ向かうことになります。

*施工前からある既存の植栽などは、なるべく施工後も使うようにしました。



 「ラチス」付近の観察。



部分拡大。


場所的には、庭の南東コーナー部分。
つまり、最も陽当たりが良く、
植栽にとっても育ちやすく、人にとっても気持ちの良い場所です。
真夏の暑さを和らげる落葉樹、植栽のスペースで周りを囲み、
枕木と「ラチス」で、それとなくプライバシーを守り、柔らかい感じにしています。
そして、「円形テラス」から両側を、翼を広げたように植栽のスペースが広がって行きます。


左。
正面。
右。


二階から見たところ。

レンガの天端は少し広くして、
人が座ったり、物を置いたり出来るようにしています。



 その他。

ラチスの「円形テラス」から見た庭。

写真の上部、黒い直線は「枕木」です。
枕木で花壇の土留めにし、庭全体を整然とした感じに仕上げています。

枕木の表面は分厚く(14〜19cm)、この上に乗ると、生垣の手入れも楽です。
また、枕木に沿ってすぐ下に、レンガで細長く「花置き台」をこしらえました。
ポットに季節の花を飾ったり、人形を置いて見たり、ガーデニングの材料を広げたりも出来ます。
そしてその奥は、枕木を階段状に交差させて、少し広めの「寄せ植え花壇」にしました。







↑ 曲線の「レンガテラス」。
見栄えからいっても、使い勝手からいっても、
テラスの形は「曲線」が優れていると思います。
「曲線」の形を決めるのは見栄えではありません。
純粋に、使い勝手から形が決められます。
くつろぐ所は広く、通るだけの所は狭く。
足が引っかからず、つまづかず、
人間が、自然に出入りし行き来し、集まる場所です。



 検証。


* モデルは、コンピューターで立体で作成しています。
 いわゆる「イメージ図」ではありません。「施工図面」そのもです。

* 今、冬なので、地面の芝生が枯れたように薄茶になっています。(休眠中です)。
 春先には、緑に覆われます。
写真。 立体グラフィックス(施工モデル)。

 施工中。


もう、何もかも終わり、出来上がったも同じです。

・・・、最も難しくて大事なことは、それらすべての作業が、
実際の着工前に、
職人の頭(脳ミソ)の中で、すでに終わっていなければならない。




「ラチス」の据付。



レンガの「目地込み」

石貼りの「目地込み」。


セメントの混錬。細かい作業の時は、
手作業でコンクリートを練ります。(後片付けが楽だから)。


レンガ積み。
写真を撮るカメラの位置は、いつも地面すれすれとなる。
なぜか?
シャッターを押してくれる人間がいないからです。
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